中継機能内蔵の無線対応ルーターの選び方と注意点

高速回線のネット契約をしているはずなのに、「通信が遅い」「うまくつながらない」とイライラしたことはありませんか?
お使いの無線ルーターを中継機能内蔵タイプにすれば、いまの不満が解決できるかもしれません。

こちらの記事では、ネット環境改善に役立つ中継機能や無線対応ルーター選びのポイントについてまとめております。

通信の死角を埋める中継機能

オフィスやご自宅に関わらず、モデムや無線のWi-Fi親機がある場所から端末までは壁や家具、家電機器などなんらかの障害物があると思います。
その障害物がデータの送受信を妨げ、本来の速度を低下させているかもしれません。そこで、活躍するのが中継機能です。

中継機能はインターネットの接続や通信速度が十分ではない場所と、インターネットを問題なく利用できる場所との中間に設置することで効果があります。
WiFiが届かない場所・死角を中継器で繋ぐことで不足を補い、十分なデータの送受信ができます。

中継機能をもつ機器は様々なタイプがあります。

無線対応ルーターの失敗しない4つの選び方

中継機能が内蔵されている無線対応ルーターは、値段や性能もピンキリですので、製品情報やパンフレットに記載されている情報の中でも、最低限クリアしたい項目が4つあります。

接続したい機器の台数で選ぶ

まずは接続台数が最優先のポイントになります。利用したい端末の数よりも多いものを選びましょう。

最近ではPCやスマホ以外にもネット接続を利用しているIoT機器が多くなりました。
接続可能な台数よりも多くの機器を接続してしまうと、通信速度に影響が出やすくなります。

環境の広さや間取りに合わせる

ネットを利用する部屋が、接続環境として適しているかも確認が必要です。アンテナの数や大きさ、アンテナの向きが可動出来るか等の情報が役立ちます。

利用スペースが異なる階にあり、広くインターネット環境が必要であれば、大型で外付けの可動式アンテナがあるもの、接続する台数や利用者が多いのであれば2×2や4×4といった内蔵アンテナ数の多いものが必要です。

通信速度は必ず確認する

高速の光回線を利用しているのに、ルーターの型番が古いもので通信速度が遅いというケースもよくあることです。
このような場合、記載されているMbps値の高いものが必要になります。

通信速度が十分に得られないと動画がカクカクしたり、読み込みに時間がかかったりするという障害が発生しやすいので、必ず確認するようにしましょう。

中継機能にデュアルバンドが必要

ルーターはデュアルバンド機能があるものを選びましょう。
デュアルバンドは異なる2つの周波数を同時利用できる機能です。また、同時利用しても速度が半減しない点がメリットです。

デュアルバンドがないものを利用すると、どうしても速度が落ちてしまうので、ルーター選びではデュアルバンド付きを検討しましょう。


また、中継機能内蔵の無線対応ルーターを選ぶメリットとして、通信規格を気にせず接続設定ができる点があります。
異なるメーカー機器同士でWi-Fiを中継すると、性能差により速度が劣化することもあるので注意が必要です。

 

通信規格による速度の違いを理解する

Mbps値が高いものを購入したのに、速度に不満があるという場合は、通信規格がお使いの環境に適していない可能性があります。
通信規格には2.4GHzや5GHzといった周波数の確認をする必要があり、また遠方まで伝わるかどうかでIEEE802.11ac/ax/n/g/bの5バンドがあります。

例えば普及率が高い2.4GHzは多くの機器に使われているため、相互に無線干渉しやすく、無線も遠くに浸透するほど速度が落ちるため、設置する際の注意事項として念頭に置きましょう。

まだ普及が少ない5GHzのもの、新しい規格であるacやaxが導入されているタイプも購入する選択肢としてオススメです。

使用しやすい接続設定に対応したものを選ぶ

いまのままの無線ルーターに中継器だけを追加する方法もありますが、うまく接続できない可能性もあります。
親機のWi-Fiルーターと中継器が異なるメーカー同士の場合、デフォルト設定や方式に差があり、慣れていない方だと接続設定が難しいと感じるでしょう。

手間をかけずに接続設定を行うには、同じ機種やメーカーの端末であればワンタッチ操作や専用アプリで設定が速やかに完了します。

性能差や機能を比較することが大切

価格重視で無線ルーターを選んでしまうのはおすすめできません。
理由としては、安価なものだと性能そのものの数値が望んだレベルに達しない可能性があるからです。
安価なルーターは原価や性能を必ず確認し、低スペックなものは避けましょう。

安価な製品を購入し満足できずに買い直すコストを考えると、性能差や内蔵されている機能をチェックした上で購入することが一番コストパフォーマンスの良い選択です。

対応機種かどうか確認する手間も省けるので、ルーターと中継器を同じ機種でそろえるという利点は大きいです。

まとめ

今回はネット環境を改善するのに役立つ中継機能のポイントについて紹介しました。
場所によって接続しやすさやスピードに違いがある同一環境であれば、中継機能が状況を改善してくれる可能性があります。

ルーターは、優れた機能とネット接続を安定させる性能を持ち、親機子機としてスペックを十分に発揮してくれるものを。
そして、中継器には簡単に接続が可能で性能差が出にくくなるように、同機種の活用をおすすめします。

中継機能専用の中継器を利用するのではなく子機も中継機能をもつ機器にすることで、使用するコンセントの数を有効活用し、中継機能、ルーター機能をフル活用できることが大きなメリットとなるでしょう。

環境に合わせてどのタイプをお使いになるか検討してみてください。

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