「インターネットと言えばADSL」という時代が、もうすぐ幕を下ろすことを皆さんは知っていますか?あと数年でADSLは廃止・終了を迎えるわけですが、ではそれは一体いつなのか。
また廃止・終了した後に光回線へ乗り換えるにはどうすればよいのか。
その疑問にお答えするために、この記事ではADSLの廃止・終了時期と光回線の乗り換え方法について紹介します。
ADSLはいつまで利用可能?
インターネットの普及が進む中、未だADSLを契約し利用している人も多いと思います。
現在、ADSLを運営しているのはNTT東日本とNTT西日本、そしてソフトバンクの3社なのですが、実はこのADSLは近々廃止・終了するとのことです。
廃止・終了する時期は、NTT東日本・NTT西日本共に2023年の1月末、ソフトバンクが2024年3月末とのこと。
ソフトバンクに限っては、2020年3月以降から順に廃止・終了を進めていますので、既に利用できない地域も出ているようです。
ADSL終了後に乗り換えるべきは光回線
ADSLが廃止・終了する背景には、光回線の普及が大きく関係しています。
インターネット通信で顧客を集めるためには、色々と対策が必要ではありますが、顧客側からすると「料金」と「通信速度」は絶対条件ではないでしょうか。
もちろん、ADSLも料金・通信速度からして何もデメリットを感じないと思っている人もいるかもしれませんが、やはり「安い」「速い」に越したことはありません。
そこで誕生したのが、光回線。料金も速度もADSLと比べると、「安く・速く」を実現させました。速度が速ければ、通信も快適。安い料金であれば家計も大助かり。
利用する人が「快適に、そしてお得に利用できる」それこそが光回線の最大の特徴なのです。
光回線を選ぶメリット
では、光回線を選ぶメリットにはどのようなことが考えられるのでしょうか?
ここで、光回線を選ぶメリットについて説明します。
◎通信速度が速い
ADSLは電話回線を使ってインターネット通信を行うものですが、光回線は「光ファイバー」の中に光信号を通してインターネット通信を行います。
ADSLの通信速度が10Mbpsなのに対し、光回線の通信速度は1Gbps~。ADSLと比べるとかなり速いことが分かります。
◎速度が安定している
電波信号を特徴とするADSLは、基地局から離れれば離れているほど、電波状況が悪くなり通信が安定しません。
一方の光回線は、環境を問わずに利用することができるという大きな特徴を持っているため、基地局との距離に左右されることもなし。
そのため、いつでも安定した速度でインターネット通信を行うことができるのです。
◎プロバイダの数が多い
インターネット通信の普及と通信速度の進化に伴い、光回線を提供するプロバイダの数もどんどん増えてきました。今では200を超えるほどのプロバイダが存在すると言われています。
そもそもプロバイダとは、「インターネットと接続してくれる業者」のこと。
光回線を契約する際は、「光回線を提供する会社」とこのプロバイダとの契約が必要となります。
このような説明を聞くと「契約するのが何だか面倒くさそう」と感じる人も中にはいるでしょう。
ですが、その辺はご安心を。近年では、「光回線とプロバイダがセットで契約できるサービス」が主流となってきています。
セットにすることで面倒な契約も料金の支払いも一か所で完結。より身近に光回線を利用してほしい業者側からのサービスです。
◎通信量の制限がない
ADSLには通信量の制限がありませんが、光回線も一部のプランを除いては通信量の制限がありません。
プロバイダによって月額料金は異なりますが、通信速度に困らせられることなく、いつでも快適な通信速度の中でインターネット通信を楽しむことができます。
特に、通信量が多く利用される動画や音楽、オンラインゲームなどのコンテンツを利用することが多いという人にとっては、光回線に乗り換えることをおすすめします。
ADSLから光回線へ乗り換える方法
ADSLから光回線へはどう乗り換えればよいのか。乗り換える際の手順は以下①~③の通りです。
- 乗り換え先のプロバイダを選ぶ
まずは、乗り換え先のプロバイダを選びます。プロバイダには、それぞれ特徴があり、加入する時期によっては様々なキャンペーンが実施されていることもあります。例えば、今利用している携帯会社が提携しているプロバイダを選ぶことで携帯料金が割引されたり、工事費を割引してくれたり、キャッシュバックが受け取れるなど。新規加入者にとってお得になるキャンペーンを実施していますの、選ぶ際はその辺も注意してチェックしましょう。 - 契約し工事をしてもらう
自分好みのプロバイダを選んだら、契約をします。契約が済んだら、次に工事日を決定します。ADSLの利用時には、工事が必要となる場合と必要ない場合がありますが、光回線を利用する場合も、工事が必要となる場合があります。契約から開通するまでの期間は約1ヶ月。早くても2週間くらいかかります。また、工事の際は立ち合いが必要となるため、工事日には自宅で待機しておく必要があります。 - ADSLを解約する
光回線が開通したら、ADSLを解約します。光回線が開通する前にADSLを解約してしまうと、開通までの期間インターネット通信を行うことができなくなりますので、解約はあくまでも「光回線が開通してから」にしましょう。
光回線の選び方
前述でも述べたように、光回線のプロバイダは数多く存在します。始めて光回線を契約する際は、どのプロバイダを選べばよいか分からないという人も多いと思いますので、最後に光回線のプロバイダについて選び方を紹介します。
◎利用料金のお得度で選ぶ
光回線はプロバイダの数が多いことから、それぞれの料金体系も異なります。
利用する側からすれば、お得度が上がれば上がるほど長期的に利用しやすいのではないでしょうか。
チェックするポイントは、「契約途中で料金が上がらないか」「携帯料金とのセット割に対応しているか」「工事費はどのくらいかかるか」「キャッシュバックなどのキャンペーンは実施されているか」などです。これらの総額がいくらになるのかをチェックすることで、「このプロバイダを選べばこのくらい安くなる」と、お得かどうかも分かりやすくなります。
◎通信速度で選ぶ
光回線は、ADSLと比べると圧倒的な速さを誇るわけですが、選ぶプロバイダや利用する環境によって通信速度は異なります。そのため、できるだけIPv6通信に対応した回線サービスを選ぶことをおすすめします。
おすすめはSo-netが運営している「nuro光」。nuro光は、世界最速の通信速度を誇る光回線として定評があります。通信速度は最大下り2Gbps。動画もオンラインゲームも止まることなくストレスフリーで楽しめます。
◎キャンペーンで選ぶ
キャンペーンと聞くとやはり「お得になる」という気持ちを抱く人も少なくありません。
光回線の契約では、このキャンペーンによって料金を安くすることができます。
内容はプロバイダによって様々ですが、特に多いのは、キャッシュバック・工事費割引・他社の解約違約金負担・月額料金割引といったところでしょう。
これらのキャンペーンを上手く利用することによって、少しでも料金を抑え節約にも繋げることができます。
◎大手を選ぶ
初めて光回線を選ぶ際は、どれだけ安い料金を売りにしているプロバイダよりもサポートがしっかりとしている大手を選ぶ方が何かと安心です。
料金のみを参考にしてしまうと、サポートが充実していなかったり、工事が終わった際に高すぎる額を請求されたりと、トラブルに巻き込まれる可能性もないとは言えません。
失敗しないため、永く利用するためにも自分が安心して利用できる回線事業者を選んでください。
新時代の光回線でインターネット通信をもっと快適に
ADSLの廃止・終了時期と光回線への乗り換え方法について紹介しました。長年ADSLを利用していた人にとっては残念な結果となりましたが、光回線に乗り換えることで快適なインターネット通信が実現できます。今回紹介した乗り換え方法や選び方を参考に、ぜひ自分好みの光回線を契約してみてください。